児童精神科では15歳以下の子どもが対象となります。
児童・思春期におこりやすい症状には次のようなものがあります。
やる気が出ないいらいらする 勉強や授業に集中できない急に気分が落ち込む、不安になるいつも眠い夜寝れない忘れ物が多い、スケジュール管理が苦手 場の空気が読めないなんとなく不安、恐怖感がある人前に出ると緊張し、動悸がする、息苦しい突然息苦しくなる、動悸がする、めまいがする人目が気になる 何度手を洗ってもきれいではない気がする食べ過ぎてしまう、食べれない、吐いてしまう、自傷行為、子どもでは大人と比べると、非典型的な症状を表すことがあります。
上記のような症状が一時的ではなく継続して認められるときは、すでになんらかの疾患の症状として出現している可能性があるので一度ご相談ください。どの病気もそうですが、早期に発見し、早期に治療することでその後の経過も良好になります。
※アメリカ精神医学会が作成している「DSM-I-TR」という診断基準を使用しています。
以下のどの疾患にも好発年齢というものがあり、児童から思春期にかけて問題となりやすい疾患です。
相手の表情や態度などよりも、文字や図形、物の方に関心が強い。見通しの立たない状況では不安が強いが、見通しが立つ時はきっちりしている。大勢の人がいる所や気温の変化などの感覚刺激への敏感さで苦労しているが、それが芸術的な才能につながることもある。
次々と周囲のものに関心を持ち、周囲のペースよりもエネルギッシュに様々なことに取り組むことが多い。
幻覚や妄想といった精神病症状や意欲が低下し、感情が出にくくなるなどの機能低下、認知機能の低下などを主症状とする精神疾患です。
食行動を中心にさまざまな問題が生じてくる病気です。単なる食欲や食行動の異常ではなく、体重に対する過剰なこだわりや、自己評価に対する体重・体形の過剰な影響など、心理的要因が根底に存在していることが特徴です。
顔をしかめる・まばたきをするなど意図しない意味のない運動が素早く繰り返される”運動チッ
グと、意図しない音や言葉を繰り返し発する“音声チッグがみられる病気のことです。
1年以上にわたって運動チックと音声チックの両方がみられるときに診断されます。
実際にはありえない事柄や状況に対する不安感に、それが不合理でバカバカしいと分かりながらも過度にとらわれ、その不安を解消するために一見無意味で過剰と思われるような行動を繰り返す病気のことです。
夜驚症(やきょうしょう)は、睡眠中に恐怖で起き上がったり、悲鳴を上げたり、腕を振り回したりする発作です。眼が見開き、心臓の鼓動が速くなります。本人は非常に怯えた様子を呈します。
発達障害の一種で、知的水準や身体の機能に大きな障害はないものの、読み書きや計算など特定分野の学習が極端に苦手となるのが特徴です。同じく発達障害である注意・多動症(ADHD)や自閉症スペクトラム障害などと併存するケースが多いとされています。
子どものうつ病は主に食欲不振、睡眠障害などの体の症状としてあらわれます。大人と違って子どもは、自分の感情を周囲に伝える能力が十分に育っていないため、体にあらわれやすいのです。
人に注目されることや人前で恥ずかしい思いをすることが怖くなって、人と話すことだけでなく、人が多くいる場所(電車やバス、繁華街など)に、強い苦痛を感じる病気です。怖さのあまりパニック発作を起こすこともあります。
学校のことや家族・友達のこと、生活上のいろいろなことが気になり、極度に不安や心配になる状態が半年以上続きます。不安だけでなく、落ち着きがない、疲れやすい、集中できない、イライラする、筋肉が緊張している、眠れないといった症状もみられます。
突然理由もなく激しい不安に暖われて、心臓がドキドキする、めまいがしてふらふらする、呼吸が苦しくなるといった状態となり、場合によっては死んでしまうのではないかという恐怖を覚えることもあります。このような発作的な不安や体の異常な反応は「パニック発作」と呼ばれており、パニック発作がくりかえされる病気をパニック障害と呼んでいます。
心理社会的ストレス因子に対する不適応反応で、過度の心配、ストレス因子に対する反復する苦痛、ストレス因の意味合いを絶え間なく考えてしまいます。
不安感や抑うつ気分、不登校、出勤拒否、対人トラブルなど、様々な症状・問題が出現し、社会生活に支障をきたす状態です。
